基礎練習/総合練習の教則本


教則本レビュー

  1. ギター、ピックの持ち方
  2. ダウン・ピッキング、アップ・ピッキング
  3. オルタネイト・ピッキング
  4. 単音(1音)を押さえる
  5. パワー・コード(開放弦を含む)
  6. オープン・コード
  7. コードの平行移動とセーハ
  8. コード・チェンジ
  9. コード・ストローク
  10. コードストローク時のミュート(ブラッシング)
  11. ブリッジ・ミュート
  12. チョーキング
  13. スライドとグリッサンド
  14. ハンマリングとプリング
  15. ビブラート
  16. その他の奏法

入門書よりも解説が多めで、ポイントをまとめてくれています。練習曲などはなく、コードの押さえ方やテクニックを体系的に(項目を順番に)学ぶ本になっています。ギター初心者&基礎テクニックの確認に最適な本です。

  • ギターを持ってベーシック練習
  • スケール別でリズム・トレーニング
  • バッキング演奏でリズム鍛錬
  • メトロノームでリズムの基礎を強化
  • バッキングとは異なるリズムでギターを引く
  • ポリリズムのパターンでトレーニング
  • リズム・トレーニング実践フレーズ集

目次から様々な内容であることがわかります。運指練習でリズム・トレーニング、スケールでのリズム・トレーニング、メトロノームでリズムトレーニングといったように、リズム・トレーニングと他の要素を組み合わせた練習になっています。

 

 

☑︎様々な要素と組み合わせたリズム・トレーニング

  • 運指練習
  • スケール
  • フレーズ
  • カッティング
  • 各種テクニック(スライド、プリング、ハンマリング、チョーキングなど)
  • 応用したメトロノームの使い方
  • ポリリズム

以上のような要素とリズム・トレーニングを組み合わせたバリエーション豊かな譜例になっています。

 

内容をバッキングとソロに分けてみると、ソロ(単音もしくは単音によるリフを含む演奏)の比率が多い内容になっています。ポリリズムや運指強化、フレージングのアイデアなど学ぶことが多い内容だと思いました。中でも、ポリリズムを利用してリズムを崩したフレーズなどは訓練の必要なものだと思いました。ある程度のテクニックを持ち、スケールの知識などを知っている中級者向けの内容だと思いました。

 

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 PART1 ベーシック

  • 24の運指練習
  • 指の独立
  • ハンマーオンとプルオフ
  • ピッキング
  • アルペジオのピッキング
  • ストローク
  • カッティング
  • メトロノームのさまざまな使い方

PART2  上行下行

  • メジャー系5種
  • マイナー系5種
  • 連続系
  • 四和音基本アルペジオ
  • コード・チェンジ(メジャー&マイナー)

PART3 シーケンス

  • メジャー・スケール
  • マイナー・シーケンス
  • ペンタトニック(メジャー&マイナー)
  • メジャー・トライアド
  • メジャー・セブンス
  • ドミナント・セブンス
  • マイナー・セブンス
  • マイナー・セブンス(♭5)
  • ダイアトニック・コード

PART4 横移動

  • 3 note per string上行下行
  • シーケンス横移動
  • 元の組み合わせによるメジャー・シーケンス
  • 4 note per string
  • トライアド横移動
  • コード・チェンジ

目次を見ただけでも多くの基礎トレーニングが収録されてるのが分かります。

 

音楽の基礎(コード・スケール・アルペジオ)やギター指板上の音の理解を目的とした練習内容になっています。また、イヤートレーニングにも繋がる内容になっています。

 

PART1では、運指練習やピッキング、左手のテクニックなどの基本的なテクニックを総復習できます。

 

PART2では、スケールとコード・トーンの上下(低い音から高い音へ、高い音から低い音への動き)することで、メジャースケール、ペンタトニックスケール、メジャートライアドなどを関連付けて覚える練習です。

 

PART3〜4では、様々なスケール、コード、コード・トーンのアルペジオをシーケンス(音の順序を決めて繰り返すこと)を利用して練習します。

 

この本は基礎練習のためのフレーズがほとんどです。

譜面をただ弾くだけの練習をしてしまうと退屈に感じてしまうかもしれません。

 

なぜこの練習をするのか、なんの役に立つのかといった、練習の目的や意味を理解することで有益な練習になります。

一生使えるギター基礎トレ本 ソロ強化編 ~アドリブで音を外さないコード・トーン・アプローチ (CD2枚付き)

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  • PART1 メジャー・トライアド
  • PART2 マイナー・トライアド
  • PART3 メジャー・セブンス
  • PART4 ドミナント・セブンス
  • PART5 マイナー・セブンス
  • PART6 マイナー・セブンス(♭5)

コード・トーン(コードの構成音)を把握するための練習に特化した教則本です。 

各パートでの学習の流れ

  1. コード・トーンの把握
  2. コード・トーンの組み合わせで弾く(使用するコード・トーンを限定することでコード・トーンの持つ響きがわかりやすくなります。)
  3. 平行移動
  4. 3コードでの練習(3コードでのコード進行上で、できるだけ近いポジションで演奏する練習です。)
  5. ノンコード・トーンを使う
  6. フレットボードの横移動
  7. チョーキングの導入(各コード・トーンを狙ったチョーキングをすることで、チョーキングの精度を鍛える練習にもなります。)
  8. コード進行に合わせる

この流れで6つのコード(メジャー、マイナー、メジャー7th、ドミナント7th、マイナー7th、マイナー7th(♭5) )のコード・トーンを把握する練習内容になっています。

 

6つの各コードで以上の流れを繰り返すだけですのでシンプルな内容だと思います。

 

 

派手なフレーズなどはなく、ひたすらコード・トーンを把握するための基礎練習になります。

 

根気を必要とする練習内容ではありますが、コード・トーンを把握することでより自由なソロができるようになります。

 

めげずに学習すれば、確実に実力がつく内容の教則本です。