アルペジオとはコードの構成音をひとつひとつ弾いていく奏法のことです。ここで紹介するのはコードを押さえながら弾くアルペジオになっています。譜例ではDのコードを押さえたまま各弦をピッキングしていきますので、音が重なって聞こえるはずです。
※他に各音を1つずつ押さえていくアルペジオもあります。
すべてダウンで弾くパターンとオルタネイトで交互に弾くパターンを基本となるパターンとして紹介しました ( Ex.1) 。
この2つのパターンにもアルペジオを弾く際のピッキングのパターンがいくつか考えられますので紹介します。
1弦方向へ下降する場合にダウンピッキングで弾き、6弦方向へ上昇する場合はアップピッキングで弾いていきます。これは、エコノミーピッキングと呼ばれるテクニックで同じ方向へ移動する場合にまとめてダウンまたはアップでピッキングしてしまうというものです。
③に紹介したピッキングと同じようにエコノミーピッキングで弾いていきます。ダウンとアップを切り替える場所を変更しています。こうしなくてはいけないという決まりがないので、自分なりに弾きやすいピッキングを考えてみてください。
※ピッキングのパターンを変えても、ピッキングして音を出すということもリズムも変わることはありません。極論をいえば『リズムキープができてピッキングして音が出せれば良い』ということになります。
いくつかのアルペジオのパターンを紹介します。弦の組み合わせ(音の組み合わせ)でいくつものパターンが考えられます。まずは基本となる<ダウンのみのピッキング>と<オルタネイトピッキング>で練習してみましょう。様々なコードで弾いたり、リズム変えたりすることで発展した練習にすることができます。
コードチェンジしながらアルペジオで弾いていく練習です。いくつかのピッキングパターンを組み合わせて構成してみました。開放弦を弾いている場所でコードチェンジするといいでしょう。アルペジオでは1音1音弾いていくので1音の重要性が大きくなります。1音1音を大切に弾いてみましょう。
お疲れさまでした!ギター入門講座はここでおしまいになります。
入門講座としてギターの演奏に必要な知識とテクニックについての解説は以上になりますが、ここで学んだことは最低限必要となる知識です。
ギターや音楽の世界はまだまだ広く、探究心を持ってさえいればどこまでも学ぶことができます。興味を持った方は音楽理論や基礎練習を学んだり、教則本などの本を読んでみてください。
そして、ギターの演奏を楽しんでください!