ディグリー・ネーム(度数表記)

ディグリー・ネーム(=Degree Name)とは、度数を表すための表記のことです。

度数=ディグリー、名前=ネームのことで「度数表記」と呼ばれます。

ディグリー・ネーム(度数表記)

「R+数字」と「ローマ数字」の表記はメジャー・スケールの度数を基本にして数えます

R(Root)+アラビア数字

R(Root)+アラビア数字(1、2、3・・・)を使った表記は、スケールやコードの度数を表すのに使われています
※コードの度数を表すのに使われていることもあります。

表記例

メジャー・スケール R 2  3 4 5  6  7
ナチュラル・マイナー・スケール R 2 ♭3 4 5 ♭6 ♭7
マイナー7thコード R ♭3 5 ♭7
ディミニッシュ7thコード R ♭3 5 ♭♭7

※R(Root)を1として表すこともあります。

ローマ数字

それぞれの数字はメジャー・スケールの音程を表していますから、Ⅰ=完全1度、Ⅱ=長2度、Ⅲ=長3度、Ⅳ=完全4度、Ⅴ=完全5度、Ⅵ=長6度、Ⅶ=長7度を表しています。

 

ローマ数字の表記は、主にコード・ネームの度数を表記するのに使います

ディグリー・ネームを使うことで、移動度と同じように相対的に考えることができるので、コード進行の表記やコード分析に使われています