ペンタトニック・スケールでのボックス・ポジションの活用

  1. ペンタトニック・ボックスポジション
  2. オクターブボックス
  3. 4音ボックス

1.ペンタトニック・ボックスポジション

ペンタトニックスケールにおけるボックスポジションといわれる運指を紹介します。

ボックスポジションとは、スケールを縦方向に使用するポジションになります。ポジション移動が少なく、覚えやすいといったメリットがあります。

 

また、4音や6音でひとかたまりとして捉えた箱形のポジションから、ボックスと呼ばれることもあります。

 

※ギターの教則本などでペンタトニックスケールが紹介される場合、このボックスポジションをはじめに紹介することが多いようです。ペンタトニックスケールのボックスポジションが一般的に普及している理由のひとつだと思われます。

2.オクターブ・ボックスの活用

ペンタトニックスケールの各音から1オクターブを抜き出し、小さなボックス・ポジションとして捉えます。このボックスをオクターブ・ボックスとして呼ぶことにします。


マイナー・ペンタトニック・スケールを例に紹介していきます。

・6弦ルートと5弦ルートの場合は同じ形で弾くことができます。

・4弦ルートの場合、6弦ルートの形と比べて2弦が1フレットずれた形になります。

・3弦ルートの場合、6弦ルートの形と比べて2弦と1弦が1フレットずれた形になります。


マイナー・ペンタトニック・スケールの構成音であるルート、♭3度、4度、5度、♭7度からオクターブ上までの音をひとまとまりのボックスとして捉えます。6弦ルートのボックスを基本形とすると、2弦と1弦を弾く場合に1フレット高く弾いていることが分かります。

 

これらのボックス型のポジションは、基本となる形(ここでは6弦ルートを基本形とします)をオクターブ移動して利用することができます。つまり、基本形が分かればオクターブ上でも同じような運指で弾けるということになります。

 

※スケールを細分化してポジションを捉える考え方は、スケールやコードを覚えるのに有効な考え方です。

オクターブ・ボックスで捉えるペンタトニック・スケール

オクターブ・ボックスで区切って捉えてみた図です。

このポジションでのスケールを、2つのオクターブ・ボックスで捉えています。<3弦♭3度からのオクターブ・ボックス>と<6弦ルートからのオクターブ・ボックス>の2つになります。

各ボックスは6音で構成されているので、6音のシーケンスを2つつなげると1ポジション全体を弾くことになります。

オクターブ・ボックスで区切るアイデア

スケール全体をオクターブごとに区切ったオクターブ・ボックスの図です。

この6音でひとかたまりのオクターブ・ボックスを16分音符や8分音符でストレート(スケールを順番)に弾いていくとポリリズムのフレーズになります。また、6連符として弾くフレーズもよく使われています。



オクターブ・ボックスをオクターブでつなぐアイデア

オクターブ・ボックスの1オクターブ違いとつなげて弾くことで2オクターブのスケールをカバーすることができます。また、運指をわずかに変化させるだけで良いこともメリットになります。


6弦ルートと4弦ルートのオクターブ・ボックスをつないだ図

4弦ルートのオクターブ・ボックスでは2弦を1フレット右にずらして弾くことになります。この運指は、6弦ルートのオクターブ・ボックスの運指を変化させたものになっています。この変化が分かると、ギターの指板上の音を理解するのに役立ちます。ギターの指板上の音は規則性を持って並んでいることが分かります。

5弦ルートと3弦ルートのオクターブ・ボックスをつないだ図

 5弦ルートのオクターブ・ボックスは6弦ルートの運指と同じになります。3弦ルートのオクターブ・ボックスでは、2弦と1弦が右に1フレットずれた運指になります。一見すると別の運指に見えますが、オクターブ下の運指が変化しているものであることが分かります。構成音も全く同じですね。


上で紹介したオクターブ・ボックスをスケール全体で見た図です。

マイナー・ペンタトニック・スケールの大部分をカバーできています。

これらは<ルートから始まるオクターブ・ボックス>のオクターブ違いで、運指が変化したものであると考えると、だいぶ楽に覚えられるのではないでしょうか。

 

オクターブ違いの音、異弦同音、オクターブ・ボックスといったアイデアを使って、ギターの指板の理解に役立ててみてください。



3.4音ボックス

マイナー・ペンタトニック・スケールを構成するルート、♭3度、4度、5度、♭7度からの4音をひとかたまりのボックスとして捉えます。

基本形とした4音の形は、3弦と2弦の組み合わせ以外はすべて同じ形で弾くことができます。同じ形で弾ける利点を生かしたものが、拡張ポジションと呼ばれよく使われています。

3弦&2弦の組み合わせは基本形が変化したものであると考えることができます。

 

2本弦の組み合わせのうち高い方の弦が1フレット右にずれています。これは、3弦と2弦が長3度の音程差になっていて、他の2本弦の組み合わせが完全4度の音程差であることから生じるものです。つまり、3弦&2弦の組み合わせの場合に2弦で1フレット(半音分)高く弾かなくてはならないということです。

4音ボックスで捉えるペンタトニックスケール

マイナー・ペンタトニック・スケールの1ポジションを4音ボックスで見てみましょう。

このポジションでは、<ルートから4音><♭7度から4音><5度から4音>として捉えることができます。6弦から1弦までのスケール全体を覚えるのにも役立ちます。

 

4音ボックスで区切るアイデア

スケール全体を4音ボックスで区切った図です。4音ボックスをつなげて弾いていくだけでもシーケンスフレーズになります。また、4音を組み合わせたシーケンスを使えばより長いフレーズにすることもできます。

 

 

4音ボックスを横につないでいくアイデア

4音ボックスを横に移動してフレーズにすることができます。ポジション移動としても使えますし、視覚的にも効果があります。3弦&2弦の組み合わせ以外の2本弦の組み合わせは、全く同じ運指が使えるので指板全体を移動することが容易になります。 

2弦&3弦の組み合わせ

3弦&2弦の組み合わせでは運指が変わるので、他の弦の組み合わせとは別に練習する必要がでてきます。