ビブラートとは音程(または音量)を変化させて音を揺らすテクニックです。ギターにおけるビブラートは主にチョーキングによるビブラートを指しています。チョーキングによるビブラートでは、チョークアップとチョークダウンを繰り返すことで音程を変化させます。
<チョーキングのピッチが重要!>
中途半端な音程でビブラートをすると曲やコードに合っていないように聞こえてしまいます。歌で例えると音痴に聞こえてしまう状態です。これを改善するためには、音程を正確に狙ってチョークアップしてビブラートする必要があります。正確なピッチにチョークアップする練習をすれば、音痴に聞こえない音程の安定したビブラートができるようになります。
※必ずしも正確な音程(半音、全音など)でビブラートしなければいけないわけではありません。
<音程を変化させるリズムも重要!>
音楽はリズムが合っていないと心地よく聞こえないものです。音程が上がるタイミング(チョークアップ)と音程が下がるタイミング(チョークダウン)が規則性を持ったリズムになるようにビブラートすると良い結果につながります。4分・8分・16分・3連符・6連符などの符割りを意識したビブラートを心がけてみましょう。
ビブラートはピッチ(音程)とリズム(周期)によって特徴が決まります。アーティストのビブラートを真似たり研究して、自分が心地良いと思うビブラートを探してみてください。
チョーキングした状態からビブラートを掛けることをチョーキングビブラートといいます。チョークアップした状態からチョーダウンするビブラートと、さらにチョークアップする2パターンのビブラートが考えられます。
チョーキングして音を伸ばしてからビブラートをはじめています。また、チョーキング下状態から半音チョークダウンしてビブラートをかけた演奏のグラフになっています。
<ビブラートをはじめるタイミング>
ビブラートをはじめるタイミングは自由なので音を出してすぐにビブラートをかけ始めなくてもOKです。実際の演奏では音を伸ばしてからビブラートをはじめたりします。
<音程や周期を変化させる>
最初はゆっくりとしたリズムから始め、次第に早い周期でビブラートするとビブラートに表情がつきます。また、1音半などの広い音程の幅でビブラートすると、激しいビブラートになったりします。様々な変化を加えて表情豊かなビブラートにしてみてください。