ビブラート

Ex.1 ビブラートの基本

チョーキングによるビブラート

譜面 ビブラート
画像 チョーキングビブラート

ビブラートとは音程(または音量)を変化させて音を揺らすテクニックです。ギターにおけるビブラートは主にチョーキングによるビブラートを指しています。チョーキングによるビブラートでは、チョークアップとチョークダウンを繰り返すことで音程を変化させます。

☞ビブラートの音程変化について

ピッチとリズムの重要性

画像 ビブラートの音程変化を表したグラフ

<チョーキングのピッチが重要!>

中途半端な音程でビブラートをすると曲やコードに合っていないように聞こえてしまいます。歌で例えると音痴に聞こえてしまう状態です。これを改善するためには、音程を正確に狙ってチョークアップしてビブラートする必要があります。正確なピッチにチョークアップする練習をすれば、音痴に聞こえない音程の安定したビブラートができるようになります。

 

※必ずしも正確な音程(半音、全音など)でビブラートしなければいけないわけではありません。

 


<音程を変化させるリズムも重要!>

音楽はリズムが合っていないと心地よく聞こえないものです。音程が上がるタイミング(チョークアップ)と音程が下がるタイミング(チョークダウン)が規則性を持ったリズムになるようにビブラートすると良い結果につながります。4分・8分・16分・3連符・6連符などの符割りを意識したビブラートを心がけてみましょう。

 

ビブラートはピッチ(音程)とリズム(周期)によって特徴が決まります。アーティストのビブラートを真似たり研究して、自分が心地良いと思うビブラートを探してみてください。

Ex.2 チョーキングビブラート

譜面 チョーキング・ビブラート
画像 チョーキングビブラート

チョーキングした状態からビブラートを掛けることチョーキングビブラートといいます。チョークアップした状態からチョーダウンするビブラートと、さらにチョークアップする2パターンのビブラートが考えられます。

☞ビブラートに表情をつける

画像 ビブラートに表情をつける

チョーキングして音を伸ばしてからビブラートをはじめています。また、チョーキング下状態から半音チョークダウンしてビブラートをかけた演奏のグラフになっています。

<ビブラートをはじめるタイミング>

ビブラートをはじめるタイミングは自由なので音を出してすぐにビブラートをかけ始めなくてもOKです。実際の演奏では音を伸ばしてからビブラートをはじめたりします。

 

<音程や周期を変化させる>

最初はゆっくりとしたリズムから始め、次第に早い周期でビブラートするとビブラートに表情がつきます。また、1音半などの広い音程の幅でビブラートすると、激しいビブラートになったりします。様々な変化を加えて表情豊かなビブラートにしてみてください。