スライドをする際、前後のフレーズによってはポジション移動をすることがあります。
ポジション移動をすると、各指の担当するフレットと親指の位置が変化します。
逆に、ポジション移動せずにスライドする場合は親指の位置を変えずに弾きます。
つまり、ポジション移動する場合とポジション移動しない場合の2種類のスライドが考えられます。
5フレットから7フレットへスライドするフレーズを例に考えてみます。
図をみると点線の場所から実線の場所へと親指が移動しています。
この時、各指の担当するフレットが変わるのでポジション移動したということになります。
親指の位置を変えずにスライドしています。
一時的にスライドアップして再びもとの位置に戻ってくるフレーズなどで使われます。
もとの位置に戻ってくるのでポジション移動しないということになります。
目的の音へのグリッサンドする場合に、スライドし始める音が目的の音から離れすぎているとリズムが崩れてしまう恐れがあります。
このことを考慮すると、1〜2フレット下などの近い位置からのグリッサンドすることでリズムを保つことができます。しかし、離れたところからグリッサンドすれば、広い音域を駆け上がる効果音的な使い方ができるともいえます。
前後のフレーズや、目的の音へ到着する時間を考慮して、グリッサンドの開始位置(音を出し始める場所)などの決定していく必要があると考えられます。
何より、グリッサンドによってリズムが崩れないよう、リズムを保って演奏することが大事かと思われます。
グリッサンドで下がる時には、下降するスピードや音の消えるタイミングといった要素が考えられます。始まりと終わりが決まっていないので、完コピ(楽曲を完全にコピー)する目的でなければ、自由な感覚で弾いてしまって良いと思います。
楽曲をコピーする場合はよく聴いて真似ることになります。譜面に無い情報を耳で聴き取ることが重要になります。