スケールの覚え方をいくつか紹介します。
①トニックからの音の並びで覚える方法
②トニックからの音程(インターバル)で覚える方法
③スケールを比較して覚える方法
特に2つめのトニックからの音程で覚える方法が重要になります。
3つめの覚え方は2つめの応用になります。
※スケールの始まりの音をトニック(Tonic)としましたが、ルート(Root)と表すこともあります。
メジャー・スケールを例にすると、トニックから全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音(全全半全全全半)という音の並びを覚える方法です。トニックから2度が全音、2度から3度が全音、3度から4度が半音の間隔になっているという具合に、次の音への間隔を確かめて音の並びを覚えていきます。
※音の並びで覚える方法はスケールを学習する初期段階では有効ですが、徐々にスケールをトニックからの音程で覚える方法に移行した方が良いと思います。これは、音程で覚えることでスケール音を素早く把握することができるというメリットがあるためです。
トニックからスケール各音までの音程を覚える方法です。
スケール各音の音程を覚えることになります。
Cメジャー・スケールの場合では、P1(完全1度)M2(長2度)M3(長3度)P4(完全4度)P5(完全5度)M6(長6度)M7(長7度)のスケール各音の音程を覚えます。
トニックからの音程(インターバル)でスケールを覚えると、様々なスケールを比較して覚えることができます。
例として、Cメジャー・スケールとCリディアン・スケールを比較してみます。
Cメジャー・スケールとCリディアン・スケールを比較すると、違っているのは4度の音だけであることが分かります。
メジャー・スケールの4度(完全4度)を半音高くして増4度にしたスケールがリディアン・スケールであると覚えることができます。
スケール各音の音程が分かれば、スケールを比較して覚えることができるようになります。