一生使えるギター基礎トレ本ギタリストのためのハノンの流れを汲んだ練習とモードの解説を織り交ぜた内容の教則本です。モードの基礎知識を学べる教則本になっています。
一生使えるギター基礎トレ本 モード徹底攻略編 モーダルなソロを弾くためのデイリー・トレーニング集 (CD2枚付)
渡辺 具義(著)リットーミュージック
- INTRODUCTION:モードとは?
- Fundamental Knowledge(基礎知識):音階について
- Basics:モードの基礎知識
- PART1 基礎編:7つのモード(メジャー・スケールから派生するモード)
- PART2 応用編:アルペジオやペンタトニックの活用
PART1では、メジャースケールから派生する7つのモード(Ionian、Dorian、Phrygian、Lydian、Mixolydian、Aeolian、Locrian)を使って、上行下行やシーケンスを行う練習内容になっています。IonianとAeolianに関しては、メジャースケール=Ionian、ナチュラル・マイナースケール=Aeolianという同じスケールの関係になり一生使えるギター基礎トレ本ギタリストのためのハノンで紹介されている練習内容そのものになるので省略されています。
- C Dorian
- C Phrygian
- C Lydian
- C Mixolydian
- C Locrian
これらCの音をトニック音(スケールの中心音)として、各スケールの響きを体感するための練習をしていきます。モードの特性であるトニック音を意識しないと、ただのメジャースケールの練習になりかねないので注意が必要です。付属CDを活用するか、トニック音をバックに流しながら練習するのが良いでしょう。
PART2では、アルペジオやペンタトニックスケールの応用した活用方法について学びます。メジャー7th・ドミナント7th・マイナー7thに対して、様々なアルペジオ(3和音・4和音)、ペンタトニックスケールが弾くことができることを指板図と理論を交えて解説されています。音楽理論の理解が必要にはなりますが、ソロのアプローチとしてとても役に立つ内容だと思います。
また、スケールのシーケンスを中心とした練習内容なので、実際の楽曲でモードがどのように使われているのかの解説は少ないように感じました。モードについてのより進んだ学習は、他の書籍や理論書を参考にするのが良いと思います。
☑︎教則本を通して学べること
- モードの基礎知識を学べる
- スケール・シーケンスを通して、モードの響きを体感して覚えることができる
- ソロのアプローチ方法として、アルペジオやペンタトニックスケールの活用方法が学べる
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